現在タクシードライバーの僕ですが、毎日たくさんのお客さんに御乗車して頂きます
特に「夜勤」(18:00~5:00位)なので、大体のお客さんは酒と性に纏わるお客さんです。乗客の8割は酔っぱらっていますし、ややこしい男女関係のゲスい乗客ばかり・・・
理不尽に怒鳴られる事も時としてありますし、泥酔&爆睡で警察を呼ばなければならない事もしばしば・・・
持ち前の二枚舌で数々の修羅場を掻い潜ってきました
基本的に緊張したり、驚いたり、慌てたりする事のない僕ですが、つい先日
冷汗が吹き出し、言葉が出なかったお客さんに御乗車頂きました
今回はそんなお話です
嘘のような本当の話
ある繁華街での御乗車
僕はいつもの様にドアを開け、爽やかな笑顔で(爽やかとは言っていない)
いつもの様に、ここまでがテンプレート
youtubeでは質の悪い声と育ちの悪い喋り方で言葉を連発する僕ですが、お客さんと会話する事はほとんどありません。もし会話したとしても自分から話しかける事はありません
数分後、お客さんが話しかけてきました
時が止まりました
僕の思考回路も停止しました
僕の頭の中で「イカリングさんって知ってる?」がスローモーションで反響していました
恐らくこんな返答をしたと思います。あまりにも予想外の言葉がお客さんの口から出たので顔が熱くなったのを覚えています
※このブログではなく、過去にタクシーブログを書いていた時のものです
ここで僕の思考回路が動き出しました
0.2秒の間に様々な事が頭をよぎりました
僕は一応素性を明かしていません(業界では知れ渡っているみたいですが)
このお客さんが発した〇〇〇さんと▲▲▲さんはマジで知りませんでした(笑)
ただの熱狂的な読者だった
あまりにもテンパったので、目的地までどのルートで言ったのか記憶にありませんがとても長く感じました
額からは汗が流れ、ハンドルを握りしめる力が強くなり掌も汗をかいていました
まともな発言をしたのはこれだけだったと思います
いや全く関係ないんか~い
ワシやけどな
もしかしたらこの人は、僕=イカリングとわかって話しかけているのではないのか
やたら「イカリング」「イカリング」というワードを出してくる。これは僕を試しているのではないだろうか
そんなことを考えながら、ようやく目的地に到着しました
そして最後に降りる時に
ただの熱狂的なファンでした